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河川防災ステーション・MIZBEステーションの整備が進んでいます
令和8年9月17日
令和8年8月7日、国土交通省は新たに2箇所の「河川防災ステーション」「MIZBEステーション」の整備計画を決定しました。今回追加されたのは秋田県北秋田市・米代川の「鷹巣地区河川防災ステーション」と、京都府久御山町・宇治川の「久御山MIZBEステーション」で、これにより河川防災ステーションの登録数は全国で156箇所となりました。
近年、道路網を支える防災拠点として「防災道の駅」の整備が進んでいますが、河川防災ステーションはその河川版ともいえる存在です。道路ではなく河川沿いに整備され、洪水時の水防活動や緊急復旧活動を支える拠点となる一方で、平常時は地域に開かれた施設として利用される、という点が共通しています。今回は、その河川防災ステーションと、その中でも平常時利用を重視したMIZBEステーションについて、その違いや制度について少し掘り下げてご紹介します。
河川防災ステーションとは
河川防災ステーションは、洪水時の水防活動や災害発生後の緊急復旧活動を支援するための防災拠点で、国や都道府県などの河川管理者が整備する基盤施設と、市町村が整備する水防センターなどが一体となって構成されています。
施設内には、水防資材や復旧資材の備蓄スペース、災害対策車両の活動基地、ヘリポート、水防団の待機場所などが整備され、洪水発生時の迅速な対応を支えます。地域によっては避難場所として活用される場合もあります。
一方で、こうした施設は災害時だけに使われるものではありません。平常時には防災訓練やイベントの会場、地域住民の交流の場として活用されており、「普段から使われる防災拠点」という性格を持っています。
整備事業は、特定の法律ではなく、平成6年度(1994年度)に策定された「河川防災ステーション整備要綱」という行政上の要綱に基づいて全国で展開されており、30年以上の歴史を持つ取り組みです。
設置場所は、次のような点を総合的に考慮して決められています。
  1. @水防センターなど関連施設との役割分担
  2. A重要水防箇所の状況
  3. B過去に大きな被害や水防・緊急復旧の実績がある区間
  4. C水防・緊急復旧活動に使う輸送路の状況
  5. D平常時も利用が活発で、研修などに活用できる地域
MIZBEステーションとは
MIZBEステーションは、河川防災ステーションのうち、敷地を活用した平常時の取り組みによって、水辺空間を活かした地域活性化や賑わいの創出が期待される施設を指します。
河川防災ステーションとは別の独立した施設ではなく、河川防災ステーションとしての登録はそのままに、平常時の利活用に優れた施設へ追加で与えられる区分という位置づけです。そのため、防災機能自体は河川防災ステーションと変わりません。
この区分は令和5年(2023年)3月に国土交通省が新たに創設した登録制度です。河川防災ステーションの平常時利用をさらに促進することを目的としており、災害時だけでなく日常的に人が集まる場所とすることで、防災機能の維持と地域の賑わいづくりの両立を目指しています。制度が創設された当時すでに平常時利用が進んでいた既存9箇所と、新規整備の2箇所を合わせた計11箇所からスタートし、今回の登録により15箇所となりました。
MIZBEステーション登録の主な評価項目として、次の3つのポイントが挙げられています。
  • ・滞在のしやすさ:駐車場やトイレ、テーブル・ベンチなどの休憩施設が充実していること
  • ・地域連携:レクリエーション施設、地域振興施設、文化・教養施設、民間施設などが水防センターに併設・
    隣接していること
  • ・アクセスのしやすさ:幹線道路に面するなど、アクセスしやすい立地であること
実際の登録施設では、カヌー体験やキャンプ場などのアウトドア、グラウンドやサイクリング拠点などのスポーツ、レストランや道の駅と一体となった観光・地域交流の場など、様々な賑わいづくりが行われています。
整備・登録はどのように行われるのか
河川防災ステーションの整備は、市町村からの設置要望を受け、河川管理者が整備計画を取りまとめることから始まります。整備計画には、設置位置や施設規模、期待される事業効果などを記載し、水管理・国土保全局長へ登録申請が行われます。
MIZBEステーションの場合は、新たに整備する河川防災ステーションの計画段階で、前述の3つの観点を満たす計画であれば、河川防災ステーションの登録とあわせてMIZBEステーションとして登録されます。
また、既に整備済みの河川防災ステーションについても、平常時利用の実績や地域との連携状況などが評価され、後からMIZBEステーションとして登録される場合があります。
整備の役割分担は、河川の管理者(国管理河川なら国、都道府県管理河川なら都道府県)が盛土造成や緊急復旧用資材の備蓄、ヘリポート整備などの基盤部分を担い、市町村が水防センターや地域振興施設などを整備するのが基本となっています。
▽「新たな『地域の防災拠点整備』が始動〜2箇所で「河川防災ステーション」及び「MIZBEステーション」計画を新規に登録〜」(国土交通省)
https://www.mlit.go.jp/report/press/mizukokudo05_hh_000281.html
▽「新たな『地域の防災拠点整備』が始動〜2箇所で「河川防災ステーション」及び「MIZBEステーション」計画を新規に登録〜【別紙・参考資料】」(国土交通省)
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/002015728.pdf

 

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