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※表層地盤増幅率:地下を伝わってくる地震波が深さ30メートルの地盤で何倍に拡大するかを示した数値。地震の揺れの大きさは、地震の規模▽震源からの距離▽地盤の強さ――に左右される。増幅率の数値が高いほど、揺れやすい軟弱な地盤といえる。 |
大地震が起きた時、自分たちが暮らしている場所はどれくらい揺れやすいのか。そのニーズがますます高まっています。その中で典型的な地盤災害は「液状化」です。地面から水や砂が噴き出し、地盤が沈下したり建物が傾いたりします。揺れやすいのは埋め立て地や河口など沿岸部に多くなります。
不動産大手の野村不動産が昨年7月、顧客にアンケートしたところ、住宅購入の際に重視するようになった条件として、「地盤」がトップでした。また国土交通省の昨年度の土地に関する意識調査でも、「耐震性能」に次いで「地盤の履歴」が次点でした。東日本大震災以降、地盤への関心が高まっていることを示しています。
「地歴」を調べるには、ウェブサイトで独立行政法人「防災科学技術研究所」や国土交通省、国土地理院が公表している地図が手軽に利用しやすくなっています。また県や市町村でも、サイト上で揺れやすい所や液状化の危険がある地域を記したハザードマップを公表しているところが多くなっています。
「地歴」を専門に調査する会社もあります。古地図や古い写真などの資料を元に調べ、危険性が疑われた場合、地盤に穴を開けてボーリング調査して、土や地下水の性質を細かく調べ、液状化が発生するかどうかを予測することが業務として成り立ってきているのです。