最近の緑化工は、エロージョン防止を基本としながら、生物多様性保全のため外部から種子や苗などの植物材料を持ち込まないで、そこに存在する地域系統の在来種を用いること、さらに周辺植生と調和する植生が早期に回復することが要請されています。これを実現させる方法として、森林表土に含まれる埋土種子集団(表土シードバンク)を利用するのがマザーソイル工です。
マザーソイル工には、植生基材吹付工を併用した「マザーソイル工法」と現地の伐採木を有効活用する「資源循環型マザーソイル工法」および植生マット工に表土袋を装着した「マザーソイルマット工法」があります。
「マザーソイル工法」
マザーソイル工法は、採取した表土シードバンクとマザーソイル、バーク堆肥又はピートモスを撹拌し、吹付機で緑化基礎工のファーザーネットの上から所定の厚さに吹付けます。吹付厚は、地山の状態、降水量、勾配などを検討して決定されます。
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資源循環型マザーソイル工法は、生物多様性の保全と循環型社会の形成に寄与することを目的とした緑化工法です。現地の自然植生の復元を可能とする表土シードバンクと伐採木を粉砕した木質チップの組み合わせにより、現地資源を有効活用した植生回復を図ります。