■膨軟化処理の効果
木材を植物生育に有効なモノとして利用するためには堆肥化が一般的です。堆肥とは「有機物が微生物によって完全に分解した」状態であり、適切な環境を整えないと堆肥化は行われません。
木材チップに種子を混ぜて蒔きだしても良好な生育は望めません。また、このように単に破砕したのみのチップを薄層で曝気しても、分解には非常に長い時間を有するばかりか、ほとんどが風化してしまい植生に寄与する部分はごくわずかです。
建設廃木材を植生導入のためにリサイクルするために最も理想的なことは、廃木材をチップ化し堆肥化することですが、これには通常6ヶ月から1年程度の期間と、散水・切り返しなどの管理や広い保管ヤードが必要となります。
膨軟化処理は、チップが土壌となるために分解されやすい状態に変化させることで植物に早期に有効利用できる効果があります。
膨軟化は減圧効果によって原料の内部から膨張する現象です。
この現象を利用した身近なものとしてポップコーンがあります。
本工法ではスクリューコンベアによる破砕効果も相まって、木材チップをより細かに粉砕することができます。
さらに膨軟化処理の際には圧縮による高温が発生します。
この処理によって発生する高温と、膨張破砕によって次のような効果が得られます。
①高温処理による殺菌効果
②難分解物質の溶出による易分解性への変成
③解繊による吸水性の向上
特に高温による木材の成分溶出は、通常自然状態で長期間にわたってゆっくりと分解溶出がすすむ過程を、一気に短縮してしまいます。
また、溶出する成分には植物がもつ他の植物生育を阻害する物質なども含まれます。
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